さて、話を島に戻す。
そもそもなぜワタシはギリ・トラワンガン島などに行ったのか?
もう少し正確に言えばワタシはK織の旅に便乗しただけなので、なぜK織はトラワンガン島くんだりに行きたかったのか?
答えはひとつ。
そこがパーティーアイランドだからである。
この一ヶ月前にパンガン島なるパーティーアイランドでフルムーンパーティーに参加し、すっかりご機嫌になったK織は、ことあるごとに島に行きたいとつぶやいていた。
そこで今回も、クタやウブドでのんびりスパと観光などと疲れた都会から羽を伸ばしにやってくる女子系な旅にはならずに、バックパックを背負って泥濘の道を歩く羽目になったのだった。
それなのに。。。
トラワンガン島についたその日がパーティーの日だったなんて。。。
ネットの情報でも確かな事は判らず、そのことを知らなかった私たちはついた当日の疲れもあってか夕方から部屋で眠りこけてしまった。
つまりパーティーアイランドにわざわざ出向いて、パーティーの夜にお部屋で寝ていたのでした。シンデレラも真っ青。
眠りこけたシンデレラの私たちが、その事を知ったのは翌朝起きてからだった。
がっかりするK織をなだめながら、昼間はとりあえず島巡りをした。
島の人に訊いてみると、土曜の夜がパーティだと決まってはいるが、その他の曜日も何だかのイベントはやっているとのことだった。
そこで、今夜こそと体力を温存しつつその夜のパーティーに臨んだのだった。
本当ならその夜もゆっくり眠りたかったワタシだが、K織に引きずられるように島一番の繁華街である港の周辺へ向かい、なかでも比較的人で賑わっているパブに入ってみた。
そこそこ盛り上がっている。
ステージではバンド演奏。踊る欧米人。みんな若い。
K織とワタシはとりあえず飲み物を買い、その辺の止まり木に腰をおろす。
「若いのぉ。。。」
ステージ前で踊り狂うオージーを見ながら、K織がつぶやく。
てか、アンタもまだ20代やん、、、と思ってK織の顔を見るとご機嫌ナナメなご様子。
彼女が求めていたのはクラブ系の4つ打ちリズムで、古くさいバンド演奏には興味がないようだ。
おまけに、真っ黒に焼けて大きい目のK織はインドネシアンに間違えられる事多数。カワイイ顔をしているので現地人にモテる。
ここでもやたらナンパ男に言い寄られる。
「めんどくさ〜っ!」
と言い放ち無視をきめこむK織嬢、帰りたいモードになってきたようだ。
どっちみちワタシは早くお部屋に帰ってゆっくりしたい。寄る年波と共に夜遊びは身体に応えるのだ。
それにしても殆どが20代前半だろうと思われる若者の中で、1人だけ鶏ガラのようなキンパツのオバちゃんが、叶姉妹のような全身キラキララメを塗りたくり、おっぱい見せ見せドレスで「トイレはどこ?」と聞いてきた。
教えてあげた女子トイレが満杯と見るや、迷わず男子トイレに向かう。中から出てきた男の子がビックリして悲鳴をあげたがおかまい無しにトイレに入った。
「スゲ〜。。。」
みんな呆気にとられていた。
年とって夜遊びしようと思うなら、あのくらいのバイタリティーがないと無理だな。。。。と妙な厭世観が。。。
しばらくライブを眺めていたが
「この島には求めているパーティはないっ!明日ギリ・アイルへ飛ぶ!!」
というK織のかけ声により、店を出て2人してバンガローに帰った。
よく朝ギリ・アイル島に行くために港に行くと、もう既に午前中の船は出てしまっていた。
しかたがないのでまた海岸沿いのレゲエバーでビンタンビールを呑み呑み時間をつぶす。
まあ、要するにぼーっとするしか昼間はする事がないのだよ。
時間が来て、ボートに乗り込む。
行きのボートと違い甲板はないローカルボート。
船の内側の側面がベンチになっているだけの、公園の池に浮かぶ2人乗りボートのでっかい盤だ。
背中は海、前も海、吹きさらしである。
天高く波も高く、ボートも揺れる。
波に乗って船が浮上したかと思えば、波と共に一気に滑り落ちる。
水が入って来ない方が不思議なくらいの傾きをくるんくるん繰り返しながらボートは進む!
背中から波を被って水浸しになってみんな大笑い。
ディズニーランドの100倍楽しい(行ったこと無いけどね)
それでなくとも、向かい側の白人の女の子は赤い顔をして宙を見ながらずっとニヤニヤしてる。どうやらマジックマッシュルームでイッちゃっ
てるみたいだ。
日本ではまず見ない光景だな〜
そうして水しぶきにキャーキャー言ってる間に、船はギリ・メノを通過してギリ・アイルに着いた。
さあ!
今夜こそフルムーンパーティー!
。。。。なのか?
つづく
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